企業にとってWEBサイトはその会社の「顔」として、あらゆる用途で活用できるコンテンツとなります。
特に店頭販売をしないことも多い製造業者にとっては、WEBサイトが一番のセールスツールになるといっても過言ではありません。
だからこそWEBサイトは、「このメーカーなら利用してもよい」と思える信頼性をユーザーに与えられるデザインになっていることが重要です。
そこで今回は信頼感を与えられるWEBサイトとはどういうものか、5つのポイントとデザイン性に優れた10社のサイト事例をご紹介します。
WEBサイトが「信頼感」を与えられるわけ
① 企業の長所や想いを感覚的に伝えられる
WEBサイトは他社にはない独自の技術や自社製品の優れた特徴などを言葉だけでなく画像や映像を組み合わせて視覚的に伝えられます。
例えば加工後の材料の表面を拡大した画像を掲載すれば細かな切削技術が得意なことのアピールにつながりますし、電車やスマートフォンなど自社のバネやネジが使われている身近なものをあげれば企業に対して親しみやすさを感じてもらいやすくなります。
また他社製品と比較して優位性を際立たせたい際、図表を使って一目で自社製品の優れている部分を認知させられるのもWEBサイトの強みです。
ほかにも創業者の言葉とともに当時の工場の写真などを掲載することで、企業が長年大切にしてきた「想い」もより伝わりやすくなります。
② 企業の第一印象を大きく決定づけられる
大規模な広告展開を行えない中小企業の場合、WEBサイトは企業の名前を知ってもらうツールとして大きな役割を果たします。
その際、企業の第一印象はWEBサイトを回ってみて感じたことによって大きく左右されます。
もし企業の公式サイトにも関わらず企業や製品の説明が不十分だと、ユーザーに魅力を伝えられず他社製品に関心を持たれてしまうかもしれません。
反対にWEBサイトで分からないことや調べたいことが解決できる場合、ユーザー満足度が高くなり企業の心象もプラスになりやすいです。
また同じような別の企業と混同されやすい中小企業においては、コーポレートデザインなどで視覚的に企業を識別して覚えてもらえることも大切です。
③ 企業を紹介するツールとして活用できる
自社のWEBサイトは社外の方に企業をPRするための営業販促のツールとしても活用できます。
取引先や利用者の評価を掲載することで、WEBサイトは自社がきちんと世の中で認められている証拠となり、企業の正当性をアピールできます。
またWEBサイトには時間や場所を問わずアクセスが来ることから、営業担当者がカバーしていなかった良質なリードの発掘にもつなげられます。
他にもGoogleアナリティクスなどのアクセス分析を行うことで、WEBサイトを見た人がどんな目的でアクセスしたかを調べられるため、よりリードのニーズやデマンドにあったアプローチや製品の改善を実施しやすくなります。
信頼感を与えられるWEBサイト制作のポイント
① アクセス性の高いサイト構造になっている
WEBサイトは、ユーザーが知りたい情報に最低限の遷移でアクセスできるような構造が望ましいです。
ページ数が多い場合、トップページ→大カテゴリ→小カテゴリ→個別ページといった構造にすればサイト内の移動負担をおさえられます。
また新しくWEBサイト全体を一から制作する場合には、どこからどのページに誘導させるかサイト全体の設計図を書いて整理してみるのもおすすめです。
② サイト全体のデザインが統一されている
会社でコーポレートカラーなどのデザインが決まっている場合、WEBサイトもそれにならったデザインレイアウトを意識しましょう。
WEBサイト全体でデザインを統一させることで、公式サイトとしてまとまった印象を強く残しやすくなります。
またユーザーがサイトを巡回する導線にあわせてページの要素(テキスト、画像など)の配置を最適化することで、サイトの快適性が増し好印象につながります。
③ わかりやすい表現や語句で説明している
製品や技術の説明は、見に来た人が皆理解できるようわかりやすい言葉で表現することが重要です。
専門用語や難解な語句は避けて、似た意味の表現に置き換えたり注釈で解説をつけたりしましょう。
また長すぎる文章は読みにくいだけでなく読み間違いによる認識のずれが生じるおそれもあるため、一文を短く区切ることも大切です。
④ 自分たちで用意した素材を掲載している
WEBサイトに掲載する画像や動画はなるべくフリー素材ではなく、自分たちで用意した素材を使いましょう。
実際の製造工程や製品の導入事例を見て回れることで、ユーザーは企業に対し信頼性を感じやすくなります。
また使い方が利用規約で制限されるリスクのあるフリー素材と違い、自由にサイトデザインに組み込めるのも自前で用意する大きなメリットです。
フォトリアルな3DCGのコンテンツを掲載できれば、実物を見せづらい装置内部の部品やまだ開発段階の製品など実物を見せづらい場合でも視覚的に魅力や特徴を伝えられますよ。
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⑤ 定期的にサイトの内容を更新している
WEBサイトの更新が何年もストップしたままだと、現在企業が何をやっているかが把握しづらくなり信頼感も持てなくなります。
製品や企業の最新情報を掲載するのはもちろん、何か公表することがなくても製品の導入事例や技術の情報などを発信して定期的に更新することが重要です。
ある程度更新されていれば検索エンジンからの評価も得やすくなるため、検索結果に自社サイトが表示される確率も上がります。
デザインが特徴的な製造業者のWEBサイト・10選
デザイン性に優れた製造業者のWEBサイトを10個紹介いたします。
なお以下の事例はいずれも当社がコンテンツ制作に携わったものではないので、ご了承ください。
① 東ソー株式会社(山口県)
東ソーはウレタンやセメント、ポリマーなどの加工製造を取り扱っている総合化学メーカーです。
事業内容が多岐にわたっているため、トップぺージでは自社の事業に関してキーワードや50音順などで検索できる機能が実装されています。
またサイト全体が白地に黒・赤の文字色のコーポレートカラーに統一されており、ビジュアル的にも印象に残りやすいデザインとなっています。[注1]
② 株式会社MAENI(神奈川県)
MAENIは航空機や鉄道車両などに使われる特殊なばね製品などの製造や販売を扱っているメーカーです。
トップページでは自動車をスケルトンにした3DCGを表示させて、どこに自社製品が用いられているか認知できるようになっています。
またWAVECLIPSという自社ブランドの専用ページをスクロールすると、背景の自社製品のCGが動きながら、製品の強みをまとめたテキストが浮かび上がるようになっています。[注2]
③ タグチ工業株式会社(岡山県)
タグチ工業は建設機械のアタッチメント部品の製造や建設機械のレンタルなどを行うタグチグループの主力企業です。
製品の性能をアピールするため、トップページなどサイト内のいたるところに自社製品が動いている3DCGが掲載されています。
例えばコンクリート裁断用のカッターの3DCGは、部品が上下に動きながら切断することで切った材料をそのまま保持できる特徴を伝えています。[注3]
④ ナトコ株式会社(愛知県)
ナトコは印刷用や外壁塗装用の塗料を中心とした樹脂製品の開発・製造を行っている化学メーカーです。
トップページをスクロールすると背面の図形が変化していき、塗料を連想させる流動的なビジュアルとなっています。
また製品の個別ページではスペックや画像とともに、カタログのPDFへのリンクも配置されており、詳しく知りたい人への導線が確保されています。[注4]
⑤ 株式会社ISSダイニチ(岐阜県)
ISSダイニチは金属素材への微細な穴加工を得意とする精密部品の加工製造を行うメーカーです。
トップページも実寸大の加工素材の画像が並列で表示されているなど、穴加工を全面に押し出したデザインとなっています。
また穴加工に用いている機械がどのような性能なのかをわかりやすく説明しており、業界外の人には難解な専門的な内容でも伝わるようになっています。[注5]
⑥ 株式会社鷺宮製作所(東京都)
鷺宮製作所は電気製品用の自動制御装置を製造するメーカーで、小説「ルーズヴェルトゲーム」に出てくる企業のモデルとしても知られています。
トップページの背景に掲載された動画では、工場やオフィスの様子とともに交通機関や家電製品が次々と現れ、スムーズに自社製品の導入事例を紹介しています。
またテキストやボタンなどにアニメーションを細かく施すことで、見た目のスタイリッシュさとリンクとしての分かりやすさが感じられるレイアウトになっています。[注6]
⑦ 株式会社岩城工業(愛知県)
岩城工業は金属加工や樹脂加工などに使われる油圧プレス機器の製造・販売を中心に行う機械メーカーです。
トップページは自社製品を調べに来た方向けに、「真空プレス機」や「粉末成型機」といった製品ジャンルが目立つ位置に網羅されています。
また見出しと本文のメリハリが際立っていたり、動画や画像を入れることで説明文が長くなりすぎないよう簡潔にまとめていたりと、テキストの読みやすさも確保されています。[注7]
⑧ 株式会社太田工業所(愛知県)
太田工業所はアルミや鉄などの金属素材の切断から仕上げ加工までノンストップで行う加工製造メーカーです。
トップページには工場で金属素材を加工する様子の動画が掲載されており、職人の高い技術力が伝わってきます。
加工実績のページでは、地下鉄の駅のガードレールや公園の階段の手すりといった身近な事例を紹介することで事業内容がイメージしやすくなっています。[注8]
⑨ 株式会社坂製作所(京都府)
坂製作所は金属素材の加工製造や、小型コンプレックスなどオリジナル製品の開発を行うメーカーです。
トップページには「SCROLL DOWN」というテキストが表示され、その通りに下に遷移すると金属を加工する様子の動画や工場内の画像が次々と現れます。
また今まで自社製品がメディアで取り上げられた様子を個別のページでまとめており、企業としての信頼性が感じられるようになっています。[注9]
⑩ 三興工業株式会社(大阪府)
三興工業は抵抗溶接やプレスなどによる電池パック用部品の金属加工を中心に行うメーカーです。
公式サイトは製品の事例を用途や素材などから選んで調べられる機能が実装されていたり、溶接された素材を画像とともに紹介したりと製品の説明が充実しています。
また自社の技術を伝えるオウンドメディア記事を月に1回のペースで更新していて、メーカーとしてのこだわりや技術のことを紹介しています。[注10]
製造業者として「魅せるWEBサイト」を実現しよう
製造業者にとってWEBサイトは、マルチメディアで自社の技術や想いを24時間不特定多数の相手に伝えられる「強力な販促ツール」といえます。
信頼感を得られるWEBサイトのためには、単に情報を掲載するだけでなくユーザーフレンドリーなデザイン、独自性のある情報、定期的な内容の更新などが重要です。
事例では3DCGや写真を効果的に掲載しながら操作性も確保されているWEBサイトをいくつか紹介しましたので、ぜひサイトの制作・リニューアルなどの参考にしてみてください。
・関連サービス:製造業ソリューション
・関連資料のリンク
[注1] 東ソー株式会社
[注2] 株式会社MAENI
[注3] タグチ工業株式会社
[注4] ナトコ株式会社
[注5] 株式会社ISSダイニチ
[注6] 株式会社鷺宮製作所
[注7] 株式会社岩城工業
[注8] 株式会社太田工業所
[注9] 株式会社坂製作所
[注10] 三興工業株式会社





