「予算やスケジュールの都合でカメラマンに商品撮影を頼めない!」
マーケティングや広報を担当していれば、そんな局面は一度や二度ではないはずです。
そんな状況の中、自分のスマホでなんとか撮影し、PCにデータを取り込んだ瞬間、「素人くさい」写真が画面に映し出されて絶望したことはありませんか?
弊社マーケティング担当である私自身、まさに経験したことがあるシチュエーションです。
実際、プロが撮影した写真と素人が撮影した写真、同じ構図でもどのくらいの差があるのでしょうか。
【比較】プロの仕事 vs マーケ担当(私)の力作
左側はプロカメラマンが撮影したもの、右側は今回私が「全く同じ構図」でスマホ撮影したものです。

並べてみると、一目瞭然です。
なぜ構図は真似できても、クオリティはこれほどまでにかけ離れてしまうのか。これは単純にスマホと一眼レフカメラというツールの違いだけではありません。
社内のプロカメラマンに、私の写真が「なぜこんなに素人くさい」のか、理由を聞いてみました。
プロが指摘する「素人写真」3つの落とし穴
プロの指摘は、機材の差以前の「カメラの特性」と「光の扱い方」に集中していました。
「白」も「黒」も平均化してしまうカメラの習性
私の写真は、背景に白いテーブルを探して撮影したのに全体がグレーっぽく、どんよりと暗い印象です。
実はこれ、カメラが良かれと思って行っている「自動調整」が原因でした。
カメラには画面内の明るさを平均に近づけようとする習性があります。そのため、背景が白いとカメラは『明るすぎる』と判断して勝手に暗く(グレーに)沈めてしまいます。
逆に、『シックで暗い雰囲気にしたい』と思って黒い背景を選んでも、カメラは『暗すぎる』と判断して明るくしようとするため、今度は黒がグレー浮きして安っぽくなってしまう。
つまり、撮り手の意図とは真逆の結果になりやすいんです。これを防ぐには、撮影時に露出補正を手動で調整するか、後から画像補正アプリで直すことを最初から念頭に置いて撮る必要があります。
質感と色を殺す「ミックス光」
写真に強い影が出てしまい、製品本来の色味が損なわれています。
原因は、撮影現場の「光」をコントロールできていなかったことにありました。
最もやってはいけないのが、窓からの自然光と室内の複数の蛍光灯からの光が混ざる『ミックス光』での撮影です。特に古い蛍光灯は全体をグリーンがかって見せ、LEDや太陽光と混ざると複雑な色被りを起こすため、正確な色再現が難しくなります。
一番簡単な方法は大きな窓からの自然光に絞り、レフ板(白いボード)で影を和らげるなどの工夫をすることです。
スマホ特有の「広角歪み」
よく見ると、私の写真(右)は箱の形がわずかに歪んでいます。
スマホのレンズは広角気味です。被写体に近づきすぎると端が歪み、製品の正しい形状を伝えられません。
少し距離を置き、ズーム機能を使って撮ることで、歪みのない綺麗な形を保つことができます。
マーケターが知っておくべき「外注と内製」の境界線
今回の検証で痛感したのは、すべての写真を自社で完結させることのリスクです。
企業のマーケティングにおいて、プロに依頼するメリットと内製の使い分けを整理しました。
プロカメラマンに依頼する圧倒的なメリット
- クオリティと信頼性の担保:ライティング技術で被写体の魅力を最大化し、企業の顔となる写真を提供します。
- 戦略的なディレクション:「何を伝えたいか」という目的から逆算し、最適な構図を提案してくれます。
- 客観的な視点:内部の人間では気づかない「自社の強み」を視覚化します。
【判断基準】その写真はどちらで撮るべきか?
| プロに依頼すべきシーン | 自社で撮影(内製)しても良いシーン |
| ・公式サイトのキービジュアル(KV) ・投資家向けIR資料の役員ポートレート ・ブランドイメージを決定づける広告 | ・SNSへのデイリーな投稿 ・社内向けコンテンツ・イベント記録 ・スピードが求められるプレスリリース |
内製化の質を上げる「最初の一歩」
たとえ予算や時間の制約でプロに頼めないシーンであっても、「基本のコツ」を知るだけで写真のクオリティは劇的に向上します。
「日々の撮影クオリティを上げたい」「自社で撮れる限界と、プロに任せるべきポイントをもっと詳しく知りたい」という担当者の方に向けて、実戦的なガイドブックを作成しました。
【5つのシーン別】マーケ・広報担当者のためのコーポレート写真術はこちら
本記事で紹介したような製品撮影のコツに加え、以下の内容を網羅しています。
- iPhone/Androidでの基本設定(グリッド・解像度)
- 人物、集合写真、オフィス撮影のシーン別テクニック
- プロに近づく補正を可能にする画像調整アプリのポイント
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