ブランディングの2つの効果や流れについて解説!

ブランディングの2つの効果や流れについて解説!プロモーション

企業のマーケティングに欠かせないのが「ブランディング」です。

ブランディングの正しい仕組みを知ることで、企業の認知度を高められて商品やサービスの売上げアップへとつなげられます。

この記事ではブランディングを取り入れる効果や、ブランディング戦略の流れ、大手企業の成功事例について解説します。

ブランディングの2つの効果を解説

ブランディングには2つの効果があります。

一つ目はユーザーに「価格」を超えた価値を提供することで価格競争を回避できること、二つ目は自社のファンを育成することでリピート率を向上させることです。

① 「価格」を超えた価値を提供できる

自社の商品やサービスのブランドを確立することで、ユーザーは価格の安さよりも商品やサービス自体に愛着を感じるようになります。

ユーザーに「価格」を超えた価値を提供できるため、市場で価格競争が発生しても既存顧客を失いづらくなります。

商品価格を下げずに競合他社との差別化を行いたい場合は、ブランディングの実施を検討しましょう。

 

② 自社の「ファン」を育成できる

ブランディングに成功すれば、自社に愛着や思い入れを持った「ファン」を育成できます。

自社のファンが増えれば、商品やサービスを繰り返し購入する”リピート購入”の機会が増加するため、売上アップにつながります。

また自社のファンの口コミにより、さらに商品やサービスの認知度が高まるという好循環も期待できます。

 

企業の認知度を高めるためのブランディングの流れ

ブランディングを実施し、企業の認知度を高めるためには、まずコーポレートアイデンティティ(CI)を明確化することが大切です。

コーポレートアイデンティティとは日本語で「企業の存在意義」を表す言葉です。

コーポレートアイデンティティ にはマインドアイデンティティ(MI)、ビジュアルアイデンティティ(VI)、ビヘイビアアイデンティティ(BI)という3つの要素が含まれます。

マインドアイデンティティ(MI)

マインドアイデンティティは、日本語の「企業理念」に相当する言葉です。

マインドアイデンティティの例として、企業の果たすべき使命である「ミッション(パーパス)」、企業が実現したい将来像を描いた「ビジョン」、企業が独自に提供できる価値や強みを表す「バリュー(プロミス)」などが挙げられます。

 

ビジュアルアイデンティティ(VI)

ビジュアルアイデンティティとは、マインドアイデンティティの内容を視覚的に表現したユーザーに届けるためのデザインを指す言葉です。

ビジュアルアイデンティティの代表例が、企業のブランドロゴやコーポレートカラーです。

近年はキャラクタービジネスへの関心の高まりから、コーポレートキャラクターを作成する企業も存在します。

デザインを通じて企業の「らしさ」を的確に表現することが、ビジュアルアイデンティティを打ち出すときのポイントです。

 

ビヘイビアアイデンティティ(BI)

ビヘイビアアイデンティティとは、企業の従業員が自社のマインドアイデンティティを行動によって示すことを指す言葉です。

従業員が企業の「らしさ」が感じられる行動を継続することで、企業のビジョンやバリューがユーザーに長く伝わります。

ビヘイビアアイデンティティの代表例が、東京ディズニーリゾートのキャストです。

キャストが日々訪問客に笑顔やホスピタリティを提供することで、東京ディズニーリゾートを経営するオリエンタルランド社のマインドアイデンティティを表現することにつながっています。

この3つの要素をブランディングの軸として、企業の存在意義が伝わるようなプロモーションや、ユーザーとのコミュニケーション方法を考えることがブランディングの第一歩です。

過去の事例を見ても、自社の存在意義を明確に打ち出し、ユーザーの共感を得た企業がブランディングに成功しています。

 

ブランディングの成功事例とは?大手企業の実績を紹介!

大手企業のブランディング事例として、ドイツ発のスキンケア用品ブランド「ニベア(NIVEA)」が挙げられます。

ニベアは1911年の創業以来、ニベアクリームのブランディングに力を入れたことで、スキンケア用品ブランドで世界トップのシェアを獲得し続けてきました。[注1]

例えばニベアは1925年に「ブルー缶」の原型を開発し、親しみやすいブルーを基調としたビジュアルアイデンティティを維持してきました。

また2021年には「想いは、つながる」をテーマにした期間限定デザインのニベアクリームを発売するなど、ブランドイメージとして「信頼・愛情」を打ち出しています。[注2]

ブランディングを通じてユーザーの共感を得たことが、ニベアクリームのシェアが拡大できた一因となっています。

 

まとめ

ブランディングの仕組みを知り、企業の認知度を高めよう!

ブランディングを取り入れられれば、自社の商品やサービスの認知度を高め、売上アップにつながります。

ユーザーに「価格」を超えた価値を提供できるため、市場の価格競争に巻き込まれづらいのもメリットです。

ブランディングの流れや大手企業の成功事例を参考に、自社の認知度を高めるためのブランディング戦略を立案してみましょう。

 

関連リンク

[注1] ニベア花王:ニベアの歴史(100年の軌跡)
[注2] ニベア花王:「想いは、つながる。ニベアフォーチュンデコ缶」

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