海外のおもしろQRコード事情　こんなところにQRが！

町中をちょっと歩くといたるところでQRコードを見かけます。

特にここ数年は、キャッシュレスの普及とともに急激にその数を増加させました。

まだQRコードを導入できていないお店や会社なら「どうせならより注目を集める形で導入したい」と思いますよね。

そこでこの記事では目立つ導入方法のヒントとなる情報として、世界で見つけた変わったQRコードの活用例をいくつかご紹介します。

まずはおさらい「QRコードとは」

「今更だけどQRコードってどういうものかよく分からない」という人のために、軽くどのように使われているか説明します。

QRコードは1994年に日本で考案された技術で、縦横二方向に情報を格納させることで、バーコードよりも多くの情報を取り込めるように設計されています。

先ほども述べたとおり、QRコードの用途としてはPay PayやLINE Payなどといったキャッシュレス決済が最も一般的で、2020年12月のある調査によると、現金以外での決済方法のうち、半数以上がQRコードを利用したものだと判明しました。[注1]

また日本国内でのQRコード決済の経済規模は2020年度で6兆円を超えるといわれており、2025年には約12兆円までふくらむと予測されています。[注2]

オープンソースで使える手ごろさや特別な装置がなくても読み取れる手軽さから、QRコードは現在、世界中のさまざまな場面で利用されています。

日本で生まれたQRコードですが、現在はユニークなQRコードが世界中に存在します。

イタリアのアパレルメーカー「DIESEL」では、QRコードを貼り付けたデニムを発売しています。

2017年、DIESELは偽ブランドによる偽造品と自社の製品を識別しやすくするよう、国内外で販売しているデニムのラベルにQRコードを貼り付けました。

スマホでかざすと商品の信頼性を保証してくれる外部サイトにアクセスできる仕組みで、QRコードを品質証明書として活用する例はほかのブランドでも見られます。[注3]

2021年4月、上海のきらびやかな夜景の映える夜空に巨大なQRコードが出現しました。

ゲームアプリ開発会社の「Cygames」がゲームアプリのリリース1周年を記念して行ったイベントにて、LEDライトを取り付けた1,500台ものドローンが一斉に空中へ放たれアプリのロゴやゲーム画面などを次々と再現、最後に巨大なQRコードを夜空に描いたのです。

スマホでこれを読み取ってみると、アプリ内の記念ページに飛ぶ仕組みとなっており、多くの見物人を沸かせました。[注4]

2017年、ロシア・モスクワの中心部にできた都市公園「ザリャジエ公園」には、壁全面にQRコードが印刷されたタイルがびっちりと敷き詰められた高さ9.35mのドームがあります。

無数にあるQRコードは「RusPass」というオンラインの旅行サービスと連携しており、スマホカメラでを読み取ると、スポットやイベント、交通機関などモスクワの観光情報を紹介するページにアクセスできます。

ドーム内部もフォトジェニックな見た目で、ちょっとした写真スポットにもなっているそうです。[注5]

2019年、韓国でQRコードを駆使したハイテクなサービスが登場しました。

現地の大手スーパーチェーン・Homeplus社はソウルにある地下鉄宣陵駅にバーチャル店舗をオープンさせました。

コンコースやホームドアの壁面に商品棚の写真を印刷した壁紙を貼り、乗降客が商品棚の値札にあるQRコードを読み取ると、Homeplusのアプリが起動してネット上でその商品を購入できるという仕組みです。

出勤時に注文すると帰宅時にその商品が受け取れるという高い利便性から、多くの通勤客がこのサービスを利用したそうです。[注6]

このほかにも、多くの国でコロナワクチンを接種した証明としてQRコードが使われており、店舗や公共施設を利用する際に提出する仕組みが導入されています。

QRコードは無料でだれでも気軽に使えるというメリットが受けて、あっという間に世界中に広がりました。

しかし普及しきっているため、プロモーションや広告のツールとして使用するには単なるQRコードではなく、より目立つものになるよう工夫して使わないといけません。

とはいえ何千台もドローンを飛ばしたり、駅の壁一面にポスターを貼ったりなんてできない…という人は単純に「人の目を引きやすいデザイン性の高いQRコード」を作成するのがおすすめです。

デザインQRならQRコードをイラストを盛り込めるため、見た目のインパクトとアクセシビリティを両立できますよ。

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※ QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。