製造業者が展示会に参加すべき理由とおすすめの展示会

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製造業にとって国内外から数多くの参加者が訪れる展示会は、自社の技術や研究成果をお見せすることで新たなリードや提携先を見つける重要な場といえます。

その他にも企業同士や個人間での交流を深めながら技術革新の遅れや人手不足といった自社の課題を解決するヒントを得られる場という側面もあります。

社外の方に見せられるような展示物がなかったとしても、展示会にビジターとして参加するだけでも十分意義はあります。

今回は製造業者が展示会に出展するメリット、参加するメリットとおすすめの展示会を一覧でご紹介いたします。

出展者として展示会に参加する主な5つの目的

目的①:自社に関心のあるリードの獲得

自社が持っている技術やシステム、実際に提供している製品やサービスなどを出展することで、不特定多数の方に自社に興味を持ってもらうことができます。

特に来訪者に名刺交換やアンケートの記入をしてもらうことで、メールや電話によるアプローチで新規リードとして関係を構築できるようになります。

製造業の展示会はものづくりの業界や出展しているジャンルにもとから関心を持っている方が多く来るため、一般的なテレアポなどの手法よりリード創出を狙えやすいといえます。

 

目的②:既存顧客へのアプローチ強化

自社の展示ブースに既存顧客の方が来訪してくれた場合、彼らとリアルなコミュニケーションをとって将来的な関係強化を狙うことができます。

普段、ビジネスメールやオンライン会議などで連絡していたとしても、実際の場で自社の製品や技術を見てもらうことでより自社の存在感を強くアピールしやすくなります。

また何気ない談話の中から相手のニーズや課題が新たに見つかることもあり、自社のソリューションやシステムを改善するヒントにつなげられるかもしれません。

 

目的③:他業種との交流によるニーズの発見

普段あまり関わらないような業種の方と交流を図ることで、自社の製品や技術の意外なニーズが見つかることもあります。

製造業の展示会には、金融業や運送業など他業種の企業や団体の方も数多く来訪してきます。

展示内容に彼らの課題解決に役立つようなものがあれば、相手の潜在的なニーズを引き出せるよう自然な形でアプローチできるでしょう。

 

目的④:自社のブランド知名度の向上

大規模な展示会に出展することは、自社の知名度やブランドイメージの向上にもつなげられます。

他社にはない独自性のある内容を展示する場合はもちろん、そうでない場合でもアピールの仕方や展示レイアウトを工夫すれば、より多くの人に自社の特徴や強みを知ってもらいやすくなります。

また同業種の企業・団体や関係者がたくさん参加する展示会に出展すること自体が、製造業者としてのステータスを高めて対外的な信頼性の強化につながります。

 

目的⑤:展示内容に対するリアルな反応の調査

展示会は自社の技術や製品に対してどんなことを感じるのか、言葉だけではないリアルな反応を間近で調べることができます。

社内の関係者では気づきにくい点が、展示ブースに来てくれた方の動作や言動を通じてわかることも少なくありません。

現場での反応を通じてフィードバックすれば、今後の開発や営業に活かせるアイデアにつながる可能性もあります。

 

訪問客として展示会に参加する主な5つの目的

目的①:業界の動向・トレンドの分析把握

訪問客として展示会に参加することは、具体的な製造業の最新情報やトレンドを把握する絶好の機会といえます。

どのような展示内容があるかはもちろん、国内外からどれぐらい出展者がいるかというような現地の情報も業界分析に役立つデータとして活用できます。

特にBtoBの展示会の場合、具体的なリサーチがしにくい業界や各企業の細かい情報をまとめて集められる貴重な場といえるでしょう。

 

目的②:課題解決につながる技術・製品の調査

数多くの製造業者が出展している展示会では、自社の今ある課題の解決に役立つ技術や製品がないか調べるのもおすすめです。

出展企業によっては個別相談に応じているところもあり、タイミングがあえばじっくり自社の悩み事について対談できるかもしれません。

大規模な展示会に参加すれば、複数の出展ブースで個別相談に応じてもらいながらどこと取引したらいいか比較検討することも可能でしょう。

 

目的③:従業員の業界知識・意識の共有

自社の従業員に業界内のリアルな情報を知ってもらうことで、将来のビジョンなどの社内意識を共有するうえでも展示会の参加は効果的です。

様々な企業や団体が出展している展示会だからこそ、ネットや書籍には載らない業界情報を経験的に覚えてもらうことができます。

製造業について知見が社内で共有できれば、そこから自社の業界内での立ち位置や、今後自社が克服すべき課題など社内意識の共有もしやすくなるでしょう。

 

目的④:新規リードを狙えそうな出展者の調査

どの展示会でも、来訪者が出展している企業に対し売り込み行為を行う「逆アプローチ」の行為は原則として禁止されています。

つまり逆アプローチの営業行為とみなされない常識の範囲内でなら、来訪者は出展企業とコミュニケーションをとっても問題がないということ。

会場ではあくまで互いに会社のことを紹介しながら名刺交換する程度にとどめておき、開催後に改めて個別にアプローチをかけておくのも一つの手です。

来訪時にはわからなかった相手の企業のニーズや課題も、コミュニケーションをとり続けることでだんだんと見えてくるかもしれません。

 

目的⑤:既存顧客へのアプローチ強化

以前より付き合いのある既存顧客がブースを出展している場合、来訪してコミュニケーションをとって改めて自社をアピールすることもできます。

お互いの近況を報告すれば、会話の内容から相手の新たなニーズが見つかる可能性もあるかもしれません。

また一つの展示会に多数の既存顧客のブースが出展することもあるため、一気に既存顧客とのつながりを強化できる可能性もあります。

 

製造業の方におすすめの主な展示会

展示会に出展する側・参加する側それぞれの立場におけるメリットを解説したところで、ここからは実際に毎年開催されている製造業の展示会の事例をいくつかご紹介いたします。

 

① CEATEC

CEATECは業種の壁を越えたSociety5.0(仮想空間と現実空間を融合させて社会問題の解決を目指す社会)の実現のための最先端技術・研究を発信する展示会です。

そのため金融やITなど製造業以外の製造業以外からの参加も多く、あらゆる業種の方との交流がのぞめるのがメリットです。

② Factory Innovation Week

Factory Innovation Weekは製造業のDXやGXに関する取り組みに特化した展示会です。

リモート監視やビッグデータ処理だけでなく、物流管理や人材育成など様々な場面でのDX活用のソリューションが展示されています。

③ スマートファクトリー Japan

スマートファクトリー Japanは製造現場の自動化にかかせない情報処理の技術を中心とした展示会です。

デジタルツインによる業務改善ソリューションなど、スマートファクトリーを実現するためのIoT・AI技術などが展示されています。

④ ものづくり ワールド

ものづくり ワールドは、生産効率向上やコストダウンなど10種類のテーマの展示会から構成される総合展示会です。

製造業をテーマにした川柳の投稿企画や来場者同士の交流会といったユニークな催しも開かれており、様々な企業の方とカジュアルな形で交流を深められるのも特徴的です。

⑤ ネプコンジャパン

ネプコンジャパンは最新の電子部品や製造技術を展示する、アジア最大級の電子機器製造に関する展示会です。

「オートモーティブ・ワールド」という展示会が同時開催されることもあり、自動車関連の企業の出展や参加も多く見られるのが特徴です。

⑥ 国際ロボット展

国際ロボット展は1974年以降、隔年で開催されている世界最大級のロボット技術の展示会です。

国内外の最新ロボット技術だけでなく、生成AIやVRコンテンツなどロボットに関連した最先端の研究調査なども数多く展示されています。

⑦ INCHEM TOKYO

INCHEM TOKYOは、石油や薬品など化学製品製造に特化した内容の展示会です。

会場内には企業の垣根を越えて参加できるディスカッションコーナー「シン・インケム」や、業務効率化のためのソリューションの集中展示コーナーが設置されています。

⑧ 製造業DX EXPO

製造業DX EXPOは開発や検品など製造業の様々な業務を効率化するためのDX技術を中心とした展示会です。

FEMSなどのIoTソリューションや、ウェアラブルデバイスを用いた技術などDXに関する様々な内容が出展されています。

⑨ N-Plus 製品開発技術展

N-Plusは、製造業が抱える課題などの18の内容をテーマにした展示会で構成されています。

このため複数の展覧会を見て回ることで、様々な角度から自社の課題解決のヒントとなる情報を得ることができます。

⑩ IIFES  オートメーションと計測の先端技術総合展

IIFESは計測・制御作業の自動化技術を中心とした内容の展示会です。

「産学官の連携による共創」をメインテーマとして掲げており、セミナーでは大学や中央省庁の方の講演も多く開催されています。

 

展示会は出展する側にも参加する側にもメリットがある

製造業のDXやGXなどをテーマにした展示会は、日本全国で数多く開催されています。

展示会には出展者としてブースを出す側、参加者として会場へ訪れる側がありますが、どちらも似たようなメリットは数多くあります。

新たなリードとの交流を狙えたり、既存の顧客との関係を深めたり、業界や競合の最新事情を調べたり、展示会でできることはたくさんあります。

自社が抱えている課題などに関わりそうな展示やセミナーのある展示会があれば、ぜひ参加してみましょう。

 

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