事例の概要
導入前の課題 |
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導入後の効果 |
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富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社について
弊社は富士フイルムのグループ会社であり、主に印刷業界のお客様を中心に製造の効率化や品質の向上、ビジネスの拡大に向けてお客様ごとの課題に合わせたソリューションを提供しています。
営業管理本部の役割としては主にセールスバックオフィスという形で、営業部門で発生する事務作業の効率化や営業の方がフォローしきれないお客様にインサイドセールスとして電話やメールを活用し、サポートしています。
また新しいお客様を広げてくという点ではデジタルマーケティングを活用し、営業へと引き渡すお客様や新規商談を獲得していく役割もあります。

富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社 営業本部管理部 飯嶋 茂樹様
抱えていた課題
2012年に移転してきた当初からショールームを運営していまして、その時はお客様に対して製品の性能や特徴を見てもらうためのショールームという役割が強かったです。しかしここ数年でお客様からいただくご要望もかなり多岐にわたってきまして、それを弊社の方で提案するには製品単体の機能や性能だけではなかなか難しく、いろいろな製品を組み合わせたり、ソリューションと組み合わせたりという提案が多くなってきました。
そうなってきますと従来のショールームの製品単体を見てもらうというスタンスではお客様のニーズに合わせられないということもあり、製造の工程でいう上流から下流までを一気通貫で見てもらえるようにショールームの在り方を見直すことになりました。
それともう一つ、そもそも弊社が運営するショールームが全国でも東京本社にしかないということがあり、首都圏以外のお客様にここまで足を運んでもらうことが難しいという課題もありました。
ショールームの名称変更
ショールームを全面的に見直しする際、名称も新しくしましょうということになりました。新名称に合わせてロゴも作った方がいいねとなりまして、御社を含めた二社様にお声掛けしデザインコンペを行いました。
結果、御社に決めさせていただいたのですが、理由としてはデザイナーの方がこちらからのリクエストを理解し伝えたい思いがシンプルだけどデザイン上にちゃんと表現されていたことが1番大きかったです。社内でも評価が高く、御社のロゴを採用しました。
〈東洋美術印刷が作成したロゴ〉

〈ロゴ コンセプト〉
課題を解決するだけでなく価値を創造する「場」に着目しました。
一本のラインによってショールームの空間を表しており、開けた余白から価値が生み出されることをイメージしています。リアルな場=ラボラトリーへの期待感を醸成します。


リニューアル後のショールームで、入り口などのサインにロゴが活用されています
VR導入のきっかけ
リニューアル前のショールームへとお越しいただいた際、東洋美術印刷様よりVRの活用についてご提案をいただきました。お話を聞き、首都圏以外のお客様をショールームにお呼びするのが難しいという課題に対して効果があるのではと感じました。
これまでは東京にお越しいただくか、タイミングによっては地方での展示会もありますのでそこで製品を見ていただくかということで場面が限定されていました。勿論、ショールームをVR化したとしてもやはり最終的にはここに来ていただくことが必要になってくるのですが、各地の営業がお客様をお呼びするためのきっかけとして、東京のショールームではこんなことが体験できますと言葉で説明するよりVRをお見せした方が理解してもらいやすいのではと思いました。
成果と効果
このVRがショールームにお越しいただくための導線の一つになったと思います。
またデジタルマーケティングの面でもVRを活用しています。弊社の方では月に2回メルマガをお客様向けに発信するのですが、そこで必ずVRを紹介しています。
公開したばかりということもありまだまだな部分もありますが、今はお客様に周知を広げている段階なのかなと。将来的にはVR内のコンテンツもショールームに展示しているものだけでなく、セミナー動画などを載せることで充実させてお客様がVRへと自発的に入っていただけるようにしたいです。弊社から情報提供する場の一つだと認知されるようにしたいと思います。
もう一つは新たなお客様の情報を獲得する場としても活用できたらと考えています。
弊社では2019年から「FG PLATZ」というコンテンツサイトも展開していまして、お客様への認知もそれなりに広がっています。ユーザー数も安定して獲得できるようになってきました。
一方でユーザーが固定化されているという側面もあり、勿論それ自体悪いことではないのですが、新しいお客様に対して情報を発信しお互いに出会いの場にするためにはそろそろ別の手段を考えた方がいいかなと思っていた時期でもありました。新たな施策として今後ショールームのVRを活用できるのではないかと期待しています。
また社内ではVRができたことにより、こういうことを始めたんだ、じゃあお客様に向けてこんな活用できるのかもという話が他の部署から出てくるようになりました。
社員がそれぞれ自分で考えるきっかけになったのは、VRを作成したことで得たいい結果なのではと思います。

VR内にお問い合わせやイベント情報などのリンクボタンを常に表示

各機能を紹介する動画を製品へとリンク
今後の展開
ショールームの稼働率100パーセント目指し、今後もお客様に足を運んでもらえるように活動していきたいと思います。
VRの活用についても今は弊社からの一方的な情報発信だけになりますが、お客様にも参加していただき何か生み出せるような、そんな空間が作れたらと考えています。現状、営業経由でしかなかなか拾うことのできないお客様からの声を直接お聞きできるような交流の場にもできたらと思います。

(左から)
東洋美術印刷株式会社 増澤 智哉
富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社 営業本部管理部 飯嶋 茂樹様
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