ターゲットユーザーに特化したマイクロサイト制作事例 (公益財団法人 日本棋院様)

ターゲットユーザーに特化したマイクロサイト制作事例 ( 公益財団法人 日本棋院様)事例紹介

事例の概要

導入前の問題
減少する囲碁人口の回復、特に中間層(現役世代)へどのようにアプローチし、囲碁文化を継承させるか
導入後の効果
・半年間で閲覧数約36,000回
・約9割が新規ユーザーであり、新たな囲碁ファンを獲得する目的に沿った結果になった
・最も多い年代層は18歳~35歳、ユーザー数の約7割を占める。女性比率も4割。狙った層からのアクセスを獲得した。
・公式サイトでは獲得できない数字がマイクロサイトの制作で実現できた
(2024年7月時点での結果を追記)
導入理由
・初心者目線でのアドバイスをもらえたこと
・ターゲットを明確にし、コンサルティングいただけたこと
・公式サイトとは別にマイクロサイトを公開し、公式サイトへ影響のない形で、ターゲットユーザーへの情報発信をおこなえること

※マイクロサイトとは、メインのWebサイトとは異なる価値を提供したい場合に作成される補助的なWebサイトのこと

 

事例の詳細

Q 日本棋院の活動紹介、自部門のミッション等を教えてください

宮崎様「棋士と囲碁プレイヤーの為の団体」「囲碁文化の普及継承」です。
 
今年の7月17日に日本棋院が創立100周年を迎えます。100周年にあたり、日本囲碁界強化プラン、囲碁人口増加プラン、囲碁オンラインサービスデジタル化対応プラン、の3つのことを掲げています。
常務理事 事業部 広報室担当 棋士 宮崎 龍太郎様
常務理事 事業部 広報室担当 棋士 宮崎 龍太郎様

 

Q 導入前の課題を教えてください(日本棋院様の囲碁普及における経営課題)

宮崎様
鈴木様
囲碁市場は全盛期の囲碁人口から減少が止まらず、2010年には600万人の囲碁人口が2029年には100万人を切る予測となっています。
 
プレイヤーは高齢層と若年層が主体で、現役層の参加が著しく少ない状況です(レジャー白書)。
囲碁文化の継承を継続的におこなっていくには目に見えて厳しい状況であり、いかに減少した囲碁プレイヤーを取り戻すのか、未来に向かって囲碁文化の普及をどのようにおこなっていくのかが市場課題となっていました。
 
普及にあたり、まずは現役層(中間層)に向けた情報発信に今後取り組まないといけないという認識はありました。

 

Q 囲碁人口の減少に関しての議論はプロ棋士の間でも出ていましたか?

鈴木様問題の共有はされていましたし、普及活動が大事だということは共通認識としてありました。
プレイヤーやファンが増えればスポンサーも増えますし、まずは囲碁に親しんでいただける方を増やすことが大事で、そこに向けての動きを考えていました。
広報室 部長 鈴木 秀一様
広報室 部長 鈴木 秀一様

 

Q 導入の決めてについて教えてください

宮崎様
鈴木様
東洋美術印刷社から意見を聞いたところ、日本棋院様の公式サイトは「すでに囲碁を打っている」「棋戦の結果が気になる」「講座を受講して上達したい」などの既存囲碁プレイヤーたちがターゲットになっており、「囲碁をやったことのない人」や「入門初心者」が公式サイトを見ても興味がわかない、離脱してしまうのでは、と現状サイトの分析を受けました。
 
「入門者や興味を持って貰える人を増やす」ためには、マーケティングメソッドにもとづいたペルソナの設定からコンサルを受け、「公式サイト」は既存の囲碁プレイヤーのためにそのまま活かし、公式サイトとは別に入門者、新規プレイヤー向けの「マイクロサイト」を構築し、まず囲碁の周辺文化、サブカルチャーに興味を持ってもらう提案を受けました。
 
WEBリサーチやヒアリング、近似コンテンツの比較精査を経て20〜30代男女の現役社会人層にも余地があると仮定し、ペルソナを決定。歴史や旅や文学・美術と囲碁を絡めた写真多めのブログサイトでの方向性が確定し、採用を決めました。
また広告費をあまり使わないで、マイクロサイトオープン後のアクセス分析から導かれる施策提案などが受けられる「運用サポート」も魅力的でした。
現状分析の資料現状の課題をふまえた仮説提案資料

  現状分析の資料             現状の課題をふまえた仮説提案資料

 

Q 囲碁初心者である東洋美術印刷社がサイトに関するアドバイスすることに対しての抵抗感はありましたか?

鈴木様囲碁を知らない人に普及したいのであれば、知らない方の意見が必要。
 
何が難しいのか、どこでつまずくのか、中にいるとわからなくなります。採用の一番のポイントは囲碁を知らない方の目線を重視した提案であったことでした。囲碁を始めてみた方の多くは意見を言わずに去っていきます。「ここがわかりにくい」「こうしたアドバイスがあるとうれしい」など、どんどん意見をくれることがありがたかったです。
宮崎様日本棋院の弱いところは碁を知らない人にアプローチすることが苦手であることです。
 
囲碁を知っている人には手厚く情報提供できるが、知らない方には届かない。外の方へのアプローチ方法に課題を感じていましたので、初心者目線でのアドバイスはありがたかった。貴重なご意見を今後に活かしていきたいです。
マイクロサイト「イゴセカ!囲碁がわかると広がる世界」開発中画像

マイクロサイト「イゴセカ!囲碁がわかると広がる世界」開発中画像

 

Q 今後の期待について

鈴木様ホームページの重要性はずっと痛感していながら、自社のページを変えることの難しさを感じていました。今は情報のファーストタッチとして興味持ったらまずはWebで調べます。
そこでうまくたどり着かなかったり、よくわからなかったりすると意味がありません。興味を持ってもらえた方にはせめてお答えできるものは用意しておきたいですし、それが「イゴセカ!」であることを期待しています。
 
そして「イゴセカ!」で興味を持った方が継続して囲碁に取り組んでもらえるようなステップを用意していきたいです。
囲碁ファンは何が楽しくてやっているのか、どのような楽しみ方をしているのか、趣味の一つとして囲碁が候補に入っている人に、「囲碁を覚えた後の自分」を想像できるコンテンツや囲碁との付き合い方、このような楽しみ方があるよ、ということを「イゴセカ!」を見ることでわかるようになり、「広がる世界」になることを期待しています。

 

宮崎様今は囲碁初心者としてのアドバイスをいただいているが、次は初級~中級者としての意見をいただきたい。囲碁の良いところは、始めたばかりで強くないことが面白くない、というわけではないところです。30級は30級の楽しみ方があるし、レベルに合わせた楽しみ方ができるのが囲碁の良さです。
 
年齢性別関係なく楽しめる素晴らしいゲームですので、知らない方に知ってほしい、興味をもっていただきたい、という気持ちです。

 

常務理事事業部広報室担当 宮崎様と広報室部長 鈴木様

 

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