「広演色印刷」で常識を超えた豊かな色彩表現を実現

「広演色印刷」で常識を超えた豊かな色彩表現を実現アート・クリエイティブ

「従来の限界を突破した極上の色表現」

どこまでも広がる青空と透き通った海原の写真に、淡いタッチで描かれた可憐なキャラクターのイラスト、こうした画像の美しい色彩の調和を乱さずに印刷物に掲載したい、そんな方は東洋美術印刷の「広演色印刷」がおすすめです。

東洋美術印刷で導入している東洋インキの「Kaleido®」ならびに「Kaleido Plus®」により、一般的な商業印刷よりも色の表現力の高い印刷を提供できます。

「広演色印刷」の特徴

広演色印刷の一番の特徴は、デジタルデータを印刷する際に生じてしまうくすみなどといった色合いの変化を減らしていき、より元の原稿データに近い色彩を出力できることです。

そもそも色を出力する方法は電子デバイスと印刷機ではまったく違います。

電子デバイスは画面の裏から「光の三原色」の色を帯びた三種類の光を調節して投影させて色を表現しており、光をうまく重ね合わせることで明るい色も出せるようになっています。

このしくみは三原色から「RGB(Red、Green、Blue)」と呼ばれます。

一方、印刷機は「色の三原色」に黒色を足した4種類のインキを混ぜ合わせて色を表現しており、この仕組みはそれぞれの色から「CMYK(Cyan(シアン)、Magenda(マゼンダ)、Yellow(イエロー)、Key Plate(ブラック)」と呼ばれています。

インキ自体の色より明るい色を印刷で表現するには、基本的にインキの濃度を薄くすることで肉眼で見たときに淡い色合いになるようにしています。

しかしこの方法だとRGBで表現できるクリアな原色を再現しづらく、全体的な色合いが少し暗い印象になりやすくなってしまうことが多いです。

「広演色印刷」では両者の色の出方の違いをコントロールして、従来よりも鮮やかな色彩表現を印刷で出せるようにしています。

ちなみにちょっとした豆知識ですが、様々な種類がある印刷用紙の中でも広演色印刷の持ち味が一番発揮されるのはコート紙です。

コート紙の特徴はツヤが出やすいよう表面が光沢加工されていることで、広演色印刷の明るい色彩をさらに強調することができます。

 

「広演色印刷」の強み

① より実物に近い色彩を実現できる

「Kaleido®」ならびに「Kaleido Plus®」のインキには通常よりも鮮やかさを強めた顔料が使用されているため、光沢性や彩度が向上して表現できる色域が大きく広がっています。

Kaleido®を使用した場合の色域

また「Kaleido Plus®」ではグリーンとオレンジの2色の特色インキをCMYKに加えた6色のインキを用いることで、「Kaleido®」よりも鮮明な色彩を表現できるようになります。

これにより下記の写真のような、肉眼で見たときのようなクリアな色合いもより再現できるようになっています。

Kaleido®なら海中のきれいな光景の色彩も見事に再現

もちろん従来の印刷が得意としていた濃い色も問題なく出力できるため、大自然が作り上げた絶景の雄大さや人物の喜怒哀楽などの感情に表れた想いなど、視覚的なインパクトを通じて実際にそのものと対峙しているような臨場感を与えることもできます。

 

② 金銭的な負担の少ない発注が可能

通常、印刷で色彩を鮮やかに表現したい場合は、CMYKのインキのほかに特色インキを用いてより広い色域を出力できるようにします。

しかし、この方法だと印刷に用いる版の数もインキの数だけ増やさなければならず、費用が大幅に高くなってしまいます。

「Kaleido®」は通常の印刷と同じ4色セットのインキなので作業コストもふくれにくく、従来の方法と比べて比較的費用をおさえて高品質の印刷を発注できます。

なお「Kaleido Plus®」は6色セットのインキを利用するため、「Kaleido®」に比べて費用が高くなります。

 

③ 徹底した色管理による高い安定性

画像や文章などのデジタルデータを印刷する際には、RGBの色設定をCYMkでどう変換して表現したらいいのか調整するICCプロファイルというものが使われています。

日本国内では日本印刷産業機械工業会が提供しているJapanColorが一般的なICCプロファイルとして使われていますが、「Kaleido®」の場合は東洋インキ製のICCプロファイルを使用します。

通常の印刷とは違う色調整が必要になり、熟練したスキルを持つオペレーターにより細やかな調整作業が行われます。

例えば、濃度計という計器で下図のカラー測定パッチをチェックすることで色合いがあっているか確認します。

カラー測定パッチのイメージ

 

「広演色印刷」で実現できるこんなこと

「風景や人物の写真の持ち味をなるべく再現したい」

幅広い色の表現が特徴の広演色印刷だからこそ、被写体が持つ風情や感情がきちんと伝わる印刷表現が可能です。

ポストカードや写真集はもちろん、ポスターや展覧会の掲示物などの大きめなものも細部にいたるまで精巧に印刷いたします。

 

「より好印象を与える販促ツールを作りたい」

広演色印刷はパステルカラーやビビッドカラーを基調としたグラフィックデザインの印刷にも長けています。

多彩で鮮やかなカラーデザインを取り入れることで、会社案内や製品カタログなどの販促ツールをより明るい印象に仕上げられます。

 

「繊細なタッチのイラストを図録として残したい」

広演色印刷はフルカラーのイラストを印刷するのにも向いています。

色鮮やかなイラストの数々から醸し出す雰囲気が壊れないよう、豊かな色彩を「Kaleido®」で再現いたします。

明暗のコントラストやグラデーションなどを忠実に再現することで、イラストレーターの技量が詰まった作品を高級感のある図録や画集として残していくことができます。

 

「加工食品のパッケージをより魅力的にしたい」

パッケージデザインは購買意欲を左右する大事な要素の一つです。

特に食料品は素材の鮮度や高級感が伝わって美味しそうだと感じるよう、明度や彩度にこだわったパッケージ画像が使われます。

広演色印刷なら、被写体となる素材や料理の光沢感や色彩をしっかり再現できるので、より見る人を惹きつけやすいパッケージを実現できます。

 

「広演色印刷」のサービス導入例

① 日本ロングトレイル協会のポスター

自然や街並みを楽しみながら長距離のコースを歩き通すロングトレイル。

日本全国でロングトレイルを開催している日本ロングトレイル協会のポスターに、東洋美術印刷の広演色印刷と高精細印刷が用いられました。

名峰や渓谷など日本の美しい大自然の姿を捉えた一枚を、広演色印刷を活用して色鮮やかなポスターへと仕上げています。

 

② 風景写真入りの壁掛けカレンダー

カレンダーの大手メーカー様が発売している世界各地のビーチの写真を掲載した壁掛けカレンダーの製造に、東洋美術印刷の高精細印刷が用いられました。

国内外の神秘的な海辺の写真が使われているため、鮮やかで透明感のある色彩を表現するために、高精細印刷だけでなく広演色印刷の技術も活用されています。

 

広演色印刷はより実物に近い色合いを再現できる

東洋美術印刷の広演色印刷は、東洋インキが開発した特別なインキ「Kaleido®」ならびに「Kaleido Plus®」を導入することで通常の印刷では実現できない色彩豊かな表現を可能にしています。

「Kaleido®」の場合は印刷に使うインキの色数が変わらないため、費用をおさえながら高い画質の印刷物を発注できます。

広演色印刷は美しい光景の写真を使ったポスターやカレンダーに使われており、そのほかにも人物の写真やイラストなど様々なものを色合いが醸し出す雰囲気も合わせながら印刷できます。

見積もりの相談や発注に関する質問がありましたら、本社サイトのお問い合わせフォームから気軽にご連絡ください。

 

・関連サービス:美術印刷「美巧彩」

 

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