デジタルマーケティングに強い教育機関を表彰する「EDMAwards」をご存知ですか

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プログラミングの授業が登場し、日本の教育現場にもDX化の波が押し寄せています。

しかし学校や塾でDXを推進しようとしても、何をどうDX化したらいいか参考となる例がないと考えるのも難しいかと思います。

そこで今回はDXの本場、アメリカで毎年開催されている教育DXのアワードから、どのような取り組みがあるのかご紹介いたします。

教育DXのメリットをおさらい

2021年に文部科学省が「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」を発表したことで、日本でも教育現場のDXが本格的にスタートしました。[注1]

ようちゃん
ようちゃん

文部科学省や各大学のDXの取り組みについてはこちらの記事もご覧ください!

教育DXには大まかに以下のようなメリットがあります。

  • 教材へのアクセス性が高まる
  • 学生へ個別にアプローチしやすくなる
  • クラウドを活用したWEBミーティングの場を提供できる
  • IoTで機械や設備の管理を一元化できる
  • 個人情報のセキュリティを強化できる
  • VRコンテンツを活用できる
  • ビッグデータを学校運用に利用できる

コロナ禍でリモート授業が普及したことで、学校や塾にとってデジタル教材はごく普通なものとなりました。

特に大学や専門学校などの大規模な教育機関の場合、学生や教員のコミュニケーションを効率よく管理するためにDXは必須不可欠といえます。

教育DXに取り組む教育機関を表彰するEDMA

DX先進国であるアメリカでは多くの大学や教育委員会がDX戦略を進めています。

医療機関や教育機関に関する業界誌を発刊しているHMR Publicationsは、2013年よりEDMA(The Education Digital Marketing Awards)という、ウェブサイト・スマホアプリなどのコンテンツの改善といった教育DXを推進している教育機関を表彰するアワードを毎年開催しています。

ノミネートされたコンテンツは動画コンテンツ・WEBサイト・ブログなどのカテゴリーに分類されたのちに審査、優秀なものにはメリット・ブロンズ・シルバー・ゴールドの各賞が授与されます。

2021年度の第9回EDMAでは、1,000以上あった応募の中から222もの機関にゴールド賞が授与されました。[注2]

EDMAでゴールド賞を獲得した主な事例

① シアトル大学 “COVID-19 Response”

シアトル大学の公式サイトでは、ビッグデータに基づいた新型コロナウイルスの関連情報を掲載しています。

学生・職員・関係者は大学に来る際に現在の健康状態やワクチン接種状況に関するアンケートに回答します。

アンケート結果のデータは感染者やワクチン接種者などのグラフに反映されて公式サイトで表示されます。

また別のページでは、ワクチンを完全に摂取し終えていない人向けに大学に来ても大丈夫か事前に調べられるガイダンスシートも提供しています。[注3]

② ピッツバーグ大学 ”#ThatPittFeeling Digital Marketing Program”

ペンシルベニア州にあるピッツバーグ大学では、学生のリアルな言葉を公式サイトで取り上げることで、外部に大学の魅力を発信しています。

公式サイトでは”#ThatPittFeeling”というタグを入れた学生たちのインスタグラムの投稿が掲載されており、彼らが普段ピッツバーグの町や大学でどんな生活をしているかが分かります。

他にも実際の講義の様子や校舎の雰囲気をバーチャルツアーで体験できるコンテンツもあり、キャンパスライフが具体的にイメージしやすくなっています。[注4]

③ ウェブスター大学 ”Diversity, Equity & Inclusion Conference”

ミズーリ州にあるウェブスター大学では2016年より人種間の多様性や公平性について討論するDiversity, Equity & Inclusion Conferenceというプログラムが開催されています。

過去にゲストがおこなった演説の内容が公式サイトにて電子ブックや動画の形でアーカイブ化されていて、学生の約半数が黒人や先住民などの非白人系住民というウェブスター大学が持つ多様性に満ちた校風を内外にアピールしています。[注5]

まとめ

教育のDX化は、内外に提供するもので施策を考えよう

3つの大学のDX事例を見てみると、学生や入学希望者などのコミュニケーションに、うまくデジタル技術を応用させて利便性の高いコンテンツを提供しているなと感じました。

WEBサイトやコンテンツを作ることで終わらず、それをユーザーに使ってもらい互いに情報を頻繁にやり取りするようになって初めてDX化は成功したと言えるのではないでしょうか。

まずはより気軽に生徒や職員にデジタルコンテンツを使ってもらうため、彼らの要望や普段の声を生かしたものはできないか考えることが大事です。

「この技術を使ってこれをしたら学生の負担も楽になりそう」という考えがDX化の成功には必須なのかもしれませんね。

関連リンク

[注1] 文部科学省:「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」
[注2] Education Digital Marketing Awards公式サイト
[注3] シアトル大学:”COVID-19 Response”
[注4] ピッツバーグ大学:”#ThatPittFeeling”
[注5] ウェブスター大学:“Diversity, Equity & Inclusion Conference”

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