令和のトレンド -3DCGのすすめ-

令和のトレンド -3DCGのすすめ-アート・クリエイティブ
東洋写太郎
東洋写太郎

皆さんこんにちは。写太郎です。

 

突然ですが、みなさんは3DCGと聞いて何を思い浮かべますか? ゲームでしょうか、それとも映画でしょうか。

AR・VR・MRといったXRを思い浮かべる人も多いかもしれません。


今回はクロスメディア展開における3DCGについて説明いたします。

3DCG活用の歴史

エンターテイメントの世界では、20世紀末ぐらいから3DCG技術が使われはじめました。

特にゲーム業界では、1993年にポリゴンキャラが登場する有名対戦型格闘ゲームが発売されて以来、現在にいたるまで多くのタイトルで3DCGが活用されてきました。

映画産業においても、ハリウッドなどでは1980年代からVFXの一部として、3DCGが使われはじめ、2000年代になってからはフル3DCGによる映画製作も多くなりました。

皆さんもフル3DCGのアニメーション映画を一度は見たことがあるのではないでしょうか。

近年では、産業界におけるXR技術の普及により、MR技術を取り入れたマニュアルやVR技術によるシミュレーション体験など3DCGがかかせないものとなりました。

また、今話題のメタバースも3DCGで構築された仮想世界上でのコミュニケーション形態です。

 

3DCGは「質と量」のバランスが大事

エンターテイメントの世界において、3DCGの活用はデータ容量との闘いでもあります。

データ容量を小さくおさえなければ、コンテンツをまともに動かすことができません。

しかし、反対にデータ容量を小さくしすぎては、せっかくの描写のクオリティが下がってしまいます。

近年発達したXR技術やメタバースでも同じようなことがいえます。

 

近年、映像処理能力の高いハイスペックPCだけでなく、スマートフォンや市販されているPCなどのデバイスでもXR技術を扱えるようになりました。

なので3DCGも高負担な処理をさせて実写のような映像ではなく、まずは遅延なく映像を見せられることに重点を置いているようです。

このような状況は、技術の革新とともに変化していくでしょうが、3DCGの質と量を両方満足させられる状態になるには今しばらくの時間とコストが必要なようです。

 

セールスプロモーションにおける3DCG

広告宣伝などの販促の分野でも3DCGが使われてきました。

21世紀の初頭から、広告分野で3DCGが使われはじめ、特に自動車や建築物のイメージ画像は、ここ数年でほとんど実写から3DCGに置き換えられました。

実は、10年ほど前から皆さんがよく目にする自動車のカタログやマンションの広告チラシなどの多くで、3DCGを活用したイメージが使われています。皆さんは気づいていましたか?

言われなければ、気づかないぐらい実写と3DCGによる画像では見た目の差はありません。

実は我々のような画像のプロの目から見ても、実写と3DCGを区別するのは難しいのです。

 

カタログやチラシなどの広告分野の3DCGは、映像ではなく静止画なのでエンタメ業界ほどデータ容量を気にする必要はありません。

アニメーションを採用する場合でも、2時間ほどある映画に対して、CMは一般的に15〜30秒なので必要なコマ数は圧倒的に少なくて済みます。

そのため、データ容量の削減に割いていた時間をそのまま3DCGのクオリティ向上に使えます。

特に自動車などの工業製品は、ほとんどがCADと呼ばれるデジタル設計ツールで設計されています。

CADのデータをモデリングすることで、実際の商品の形状をそのまま再現することができます。

かつては商品のモックなどを作っていたのも、今ではデジタルモックアップ(DMU)に置き換えられています。

DMUもそのままビジュアライズすることで販促ツールとして活用できます。

 

特にこれまで大がかりなセットを組んで撮影したものも、3DCGなら必要な場所や作業人数を大幅に削減できるためコスト減につながっているそうです。

反対にモデルや料理など有機的な被写体の撮影や簡易的な撮影は、この先も3DCGが実写を超えるのは難しいといわれています。

 

まとめ

令和の販促ツールのトレンドは、写真や映像にくわえてXR技術のコンテンツを使ったクロスメディア展開です。

少し前までは大手自動車メーカーなどしか実現できなかった規模のクロスメディア展開が、ここ数年でかなりコストを抑えてできるようになりました。

実写で撮影するのか3DCGを駆使するのか、またはその両方をうまくミックスさせるのか、写真や映像以外のXR技術によるコンテンツを使ってクロスメディア展開をするのか、写真や映像の質とXR技術の質のバランスをどう取るのか、アイディア次第で低予算で何でもクロスメディア展開が実現できる時代は、すぐここまで来ているようです。

 

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