事例の概要
導入前の課題 | ・専門性の高い技術を社内外に対していかにわかりやすく伝えるか、その方法を模索していた ・コロナ禍を経て、Webサイトなどから技術センターの情報を発信する必要性を感じていた |
導入後の効果 | ・お客さまなどの技術センター来訪に先立ち、見学のイメージ作り(下見)が可能になった ・見学来訪者の、見学後の技術体験や体感を振り返ることができるようになり、より強い印象づけができるようになった ・フジタの技術に関心はあっても、実際の訪問が難しい方へ、オンラインでの見学を提供することが可能となった |
Q 株式会社フジタ、技術センターについて
松本様 | 弊社は総合建設会社としてお客さまの役に立つ街づくりやインフラ整備を担っています。その中でも新しい技術を提供し、弊社の安心安全な街づくりをいかに実現するか、それを支えているのがこの技術センターとなります。 現在、約140名が所属し、様々な実験施設も保有して、実物大の実証実験をはじめ、日々トライアンドエラーを繰り返しながら技術開発に取り組んでいます。 |

フジタ 技術センター (神奈川県 厚木市)

株式会社フジタ 技術センター
知的財産部長 松本 信二様

株式会社フジタ 技術センター
所長 髙森 直樹様

株式会社フジタ 技術センター
知的財産部 三村 恭一様
Q 抱えていた課題
髙森様 | 弊社が扱う技術は専門性が高いため、いかにわかりやすく、柔らかく説明できるかが課題でした。 取り組みの一つとして技術センターでは技術フェアというイベントを年に一回行っています。昨年度は200社超、1000名以上のお客さまにご来場いただいていますが、ほとんどのお客さまが、建築・土木・環境、さらには各分野を支えるデジタルトランスフォーメーションの分野について深い知識をお持ちではないため、そういう方々に向けてフジタの技術への取り組みをどう紹介し、実際に体験していただくのかがとても重要になっています。 |
三村様 | 担当している技術広報の業務についての個人的な意見ではありますが、社外だけでなく社内でも技術をどう伝えていくかが課題だと感じていました。例えば社内ではイントラネットや広報誌を活用し技術紹介として発信は行っているのですが、なかなか浸透していないというのが正直な実感です。技術フェアの際には営業担当者がお客さまのご案内を行っていることから、技術についての理解が深まってきたとは思うのですが、やはり各職種に携わる全員にわかってもらうのは簡単ではありません。社外のお客さまとなればなおさらです。そのためパネルなどの掲載物でもなるべく難しい専門用語を使わない説明文とすることを心掛けるなど、技術センターを訪れ、初めてフジタの技術に触れる方にとってわかりやすい、伝わりやすい表現を意識しています。実際の社会においてそういうことか!と結びつくような、そんな風にフジタの技術をお客さまや社内に伝える橋渡しの役目ができるようにと常々考えていますが、難しいところです。 |
Q VR導入のきっかけ
松本様 | パンフレットなどの制作物委託を通じて東洋美術印刷様とやりとりをする中で、高野様にVRサービスのご紹介と活用のご提案をいただきました。 |
髙森様 | 弊社でもVRやARなどの開発を行っています。建物などの建築物やインフラ構築物の企画、設計から施工、維持管理において活用しており、それらがもたらす効果も十分に理解しています。こういった技術を用いて何か違う表現がしたいとは考えていました。そのため技術センターのVR化により、フジタの技術を更に実感いただくことが出来るのではないかと思いました。 |
松本様 | 弊社では、築育活動として建設産業を広く子どもたちに知らせるための活動も行っており、近隣の小学校での社会科見学として、技術センターを活用することもあります。その前段階としてこの施設がどういう場所なのかを、引率する先生たちに理解していただくツールとしてもVRでうまく表現できればと期待していましたが、思った以上の好評をいただきました。 ※フジタの築育活動についてはこちら |
髙森様 | 導入に際しては、コロナ禍で実際に来所いただいての見学が出来ない時期もありましたので、ホームページ上で何か表現できる方法がないのか模索していた背景もあります。 |
Q VRの成果と効果
髙森様 | 技術センターのホームページのトップにVRを掲載しました。今後、技術フェアなどで技術センターに来ていただいた方が帰宅されてからも、このVRを通じて体験したことを思い出してもらい、印象づけることができるようになったと思います。 また採用活動でも遠方などの理由で技術センターの見学が難しい方に向けてVRを案内して、実際の職場のイメージを持ってもらえるような活用も進めています。 |
松本様 | フジタの築育活動のキャラクターをVR内で活用したいというお願いに対しても東洋美術印刷様にはスムーズにご対応いただき、いいものができたのではないかと感じています。また営業部門にもVRは案内しているので、営業活動の中で活用されているのではないかと思います。 |

VR空間上にフジタの築育キャラクターを配置

フジタの取り組みを紹介する動画をVR空間上に公開
Q 今後の展望
髙森様 | VRを公開して終わりなのではなく、ここからが始まりだと感じています。常に更新して新しいコンテンツが出てくるような仕掛けをこれからも作り続けたいと考えています。 |

(左から)
東洋美術印刷株式会社 泉 直樹
株式会社フジタ 技術センター 知的財産部長 松本 信二様
株式会社フジタ 技術センター 所長 髙森 直樹様
株式会社フジタ 技術センター 知的財産部 三村 恭一様
東洋美術印刷株式会社 高野 弘稔
関連情報
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