美術印刷「美巧彩」による空也上人写真集

アート・クリエイティブ
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私たち東洋美術印刷では「アートコミュニケーション」の理念にて、個人から美術館まで多くの図録やポスターの制作に携わってきました。ここでは当社「美巧彩」で創られた空也上人写真集についてお伝えします。

作家と共に作品集を創り上げる。

当社とご縁のある写真家 小平尚典氏から「京都六波羅蜜寺の空也上人立像の撮影をしたので本にできないか」とご相談があったことからこの写真集の発刊がスタートしました。

撮影画像を拝見し、すべてが一つの被写体で構成された写真集のストーリーや展開コンセプト、台割りなどを何度も話し合いました。六波羅蜜寺のご住職やコーディネーターなど様々な方の協力があって実現した写真集です。

資料性の高いアカデミックな仏像写真集ではなく、印影階調やディテール表現、今の世と空也上人が京の町で念仏を踊謡した時勢の類似性生と死過去と現在そして未来が1冊の写真集から感じられるように工夫しました。

印刷と造本の課題

当初は特装本として和綴じ仕様も候補に挙がりましたが、ノド部分が開きにくいというデメリットがありました。「希少な写真を余すところまで見せたい」という想いからフルフラットが特徴のコデックス製本を採用しています。コデックス製本はどちらかというと洋風・現代風のイメージがありますが、私達はこれを経本や和風イメージに転換していきました。

本文印刷は当社独自の「美巧彩」による高精細印刷を採用し、用紙も印刷部分にほどほどの光沢感を得られ、触感も柔らかいb7を利用しています。

表紙には空也上人立像の特徴である「口から飛び出す仏様」のシルエットをエンボス加工、タイトル題字は六波羅蜜寺の山主による揮毫の箔押しです。従来の仏像写真集を打ち破るイメージの写真集が仕上がりました。

令和の世の新しい取組も

令和の世に、千年の時を経て人々の幸せを願って念仏を唱える空也上人が再び注目を集める。その特別な写真集にはデジタルの試みが施されています。

奥付部分には「HyperJ」QRが実装されており、NFT認証による真贋判定を証明しています。またそのコンテンツの中では写真家のインタビュームービーも見ることができるようになっています。

京都の重要文化財を高画質のデジタルカメラで撮影し、今までに無い切り口と製本方式で写真集化し、最新デジタル認証技術も活用する。古くて新しい、令和の世に「意味ある」美術印刷の取り組みと考えています。

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